久しぶりに、プログラミングの事をおいてビジネス書の感想をダラダラと書いていきたいと。そう思った次第です。「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」とゆ~本の紹介をしたいと思ってます。で、僕もブログに書くことで知識が定着すると思うので、一石二鳥という事でありんす。
この本ですね、前々から本屋で見かけてはいたのですが、手に取るところまでいきませんでした。こういうタイトルの本って本屋に行くとよく見かけますよね?いわく、「利益を出したければ、〇〇だけ考えろ」とか、「富裕層1%だけが知っている〇〇」とか、「誰も知らない儲け方。暗黒スキルブック」とか。おお、今適当に考えて打ったはずの架空のタイトルのはずなのになんか本当に実在するような気がしますね(笑)ともかく、この本もそういった類の、ちょっと怪しげなやつかな~と思ってたわけです。ところが先日この本の著者が書いた新聞のコラムを読んで、なるほど、と。まあ、、、その何書いてたかは忘れましたが、、、。とにかく感銘を受けた僕はアマゾンで調べてみると、結構本の評判も良い事がわかりました。そこで注文したのが、世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?という事だったわけです。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
さっそくこの本の内容について書いてきましょう。この著者の方は企業に対するアドバイスや調査を行うコンサルタント業を長年しています。そして、世界の企業エリートたちの中で、美術学校やアートを教養として学ぶトレンドが起こっていると言っています。
美意識を鍛える理由をあっさりと教えてくれる
なぜ美意識を鍛えるのか?その理由は本書14ページ目という、めちゃくちゃ早めに答え教えてくれます。3つの理由があります。
①論理的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある。
②世界中の市場が「自己実現欲求消費」へと向かう。
③システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生している。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
①論理的な経営では行き詰まるという環境
経営はもちろんとして、論理的に生きる事は良い事であると。私達はそう教えられてきましたよね?。経営者にとって、どんな判断であろうと、誰かに説明して、一定の理解を得られるか?と常に意識してます。しかし、著者はそうした風潮に否定的です。「すべての経営者が論理的である事を目指すあまり、だれもが同じ戦略を取ってしまう。」この指摘は、結構目からウロコでした。その現象を「正解のコモディティ化」と表現しています。コモディティ化とは一般化の事。つまり、最終的にみんな同じ答えになってしまう現象の事です。そうすると、どうなりますか?そうです。差別化が消えていき、みんなが儲からない判断を一生懸命考えて実行しているという事になります。
②世界中の市場が「自己実現欲求消費」へと向かう。
これまでの社会は、まずニーズがありました。もっと効率的に移動する手段だったり、もっと簡単な決済サービスだったり、もっと簡単に買い物ができたり。解かなければならない問題が明らかにあってその答えを探す社会でした。今や技術の発達で、問題を探す方が大変な社会が誕生しました。必要なものは揃っている、、、、そんな社会で人は何に価値を見出すのか?それが自己実現であると、著者は書いてます。企業のビジョンやストーリーに共感し、応援する事で自己実現を図る事が新しい購買行動のかたちとなります。その前提に立ったとき、論理のみをもって企業活動を行う事はその自己実現欲求を満足させる事ができないので、いかんのだ、と。
社会彫刻という考え方
企業がどのようにありたいのか?どう社会に影響を与えていきたいのか?そういった考え方を持っていて、どう表明しているか。それが大事だという事です。もっというなら、一人ひとりが、社会をどう形づくっていくか、自らをアーティストと捉え、この社会を自分の彫刻として創造していく意識を持つべきだと主張しています。
③システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生している。
技術の急激な発展で、法整備が追いついていない状況がおこってます。本書では、大手ITのDNAなど日本ベンチャーを取り上げおり、海外ベンチャーとの意識の差について論じています。ざっくりと書いてしまうと、日本ベンチャーは先程の社会彫刻の意識が低く、法律に引っかからなければいいやという感覚で判断を行っていると手厳しいです。一例としてニュースにもなったDNAのメディアサイトのケースを取り上げています。このメディアサイトは、医療情報の記事コンテンツを投稿していくサイトでした。しかし、その医療情報記事は医者が書いているわけではなく、ライターが書いており、他のサイトから盗用していた情報も多く記載されていたのは、僕もテレビニュースで見たので知っていました。著者は、法律違反にならないからオッケーではなく、自分の美意識を判断の基準にする事が必要としています。
どうやって美意識を鍛えるのか?
こうした要因から美意識を鍛えるトレンドが起きているわけです。そして前述したエリートたちは、そのためにデザインスクールに留学したりするらしいです。エリートってうらやましいですね(笑)一度はエリートと言われてみたいもんです。そんな大仰なもんでなく、どうやったら手軽に鍛えていく事ができるでしょうか?ここでは、本書で提案している鍛え方と、自分なりの考察を書いていきたいと思います。
どのように、美意識を鍛えるのか?
本書では、色々な鍛え方が載っていました。詩を読んだり、文学を読んだり、アートを見たり。僕の場合、アマゾンで「現代アート 絵」と検索しました。
はじめての現代アート
やっぱりあるんですね~今どき。アマゾンで買えちゃうんですね~。と思った次第です。
とりあえず、右から2番目。話題のバンクシーの絵を購入してみました。3,500円くらいでした。壁画ペイントで自分の世界観を表現する謎のアーティストです。ちなみに、作品によくでてくる赤いハートは平和の象徴だそうです。そして写真はバンクシーの代表作。火炎瓶の代わりに花束を投げる男。
こっちが購入したもの。
ついでに、現代アートの流れも勉強しようと思い、本も買ってみました。
本はすでに読破していて、絵は家の中でも滞在時間が長いリビングに置いてます。
沖縄のアーティスト
実は当社ではプログラミングスクールとは別事業で、沖縄の現代アーティストとコラボレーションしたホテルを建築中です。そこで、タイミングよくこの本と出会ったとゆ〜事でもあります。
肝心のホテルの写真が機能性満載ですみません(笑)まだ基礎工事中です。今後沖縄の画家で梅原龍さんという方が内装デザインを手掛けていく予定です。
梅原龍 works
話が微妙にそれましたね。現代アートはアートフェアや画廊などで購入できるようですが、敷居高いですよね?アマゾン以外にも専門のサイトもあるみたいです。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?、の感想
いかがでしたか?この本に書かれてる事はかなりシンプルです。
①論理的な経営判断だけではみんなが同じ判断になり、経営の同質化につながる事。
②美意識を鍛える事で、経営判断にアート要素を取り入れる事ができる事
僕もなるべく個人的な感情や情緒に振り回される事なく、経営をする事が良い経営者だと思っていました。それが、経営の同質化につながるという発想は目からウロコでした。あくまで、感性と論理のバランスが大事だと。それと、せっかく現代アートを世界にふれる機会となったので、今後もちょこちょこ収集していきたいと思っています。それでは、また。