8月12日の日経新聞に量子コンピューターに関する記事が興味深かったので、書きたいと思います。聞きなれない量子コンピューターは従来のコンピューターとは、情報処理の仕方が完全に別物。これまでは、「理屈ではできるはずなんだけど未来の話」だったのが、ついに実用化し始めているそうです。処理のスピードなんですが、とりあえず従来のコンピューターの一億倍早いです(笑)1.2倍とか2倍とかじゃなく、一億倍ってもう、、、その、、、。それだけ早い意味あるんですか?っていう疑問すら出てきますよね?もちろん家庭用コンピューターでの話ではありません。大量のデータを集めて、その処理を行い、答えが必要な企業で採用が進んでいます。グーグルとかNASA、大手製薬会社などです。ちなみに先ほどの一億倍とはどれぐらい早いのか?例えば3年2ヶ月かかっていた処理が一秒でできるんだそうです(°д°)
そろそろ気になってきた量子コンピューターのビジュアル
、、、、、。そろそろこの量子コンピューターなるものが、どんなビジュアルをしてるか気になってきましたか?
簡単に言うと横3メートル、縦3メートル、高さ3メートルの四角い箱です。17億円の四角い箱です。税抜き17億円なのか、税込17億円なのかは直接お問い合わせ下さい(笑)この箱の中身なんですが、ほとんど空洞です。たぶん中の装置を冷やすために、スペースが必要なんだと思います。どれぐらい冷やさないといけないかは、後に書きますね。ちょっとびっくりします。肝心の装置なんですが、箱の内部真ん中についてます。ウェディングケーキを逆さにしたような形です。その装置の先っちょに「量子ビット」と言われるチップがついています。このチップが量子コンピューターの核ですね。
量子コンピューターの処理の仕方
従来のコンピューターだと情報を「0」か「1」かで処理します。3ビットと言われる3つの情報を処理するとします。3つの情報を「0」か「1」かで処理するため、組み合わせは
000
001
100
101
110
011
010
111
となり、8回の処理が必要です。これが量子コンピューターだと、どう処理するのでしょうか?まず情報を「0」か「1」かで判断しません。「一つの情報は0でもあり、1でもある。」と見なします。さっぱりわかりませんね。まるで「宇宙は一つであり、私もその一部である」という禅問答のような世界観です。
ただ、その世界観のおかげで8回の処理が一回で済むのです。
0か1 0か1 0か1
こんな感じです。3ビットでも計算7回分の処理が減るんですから、これが10ビット、100ビットになってくるとスピードの差がどんどん開いていく事になりますね。そのため、大きな処理になってくると、冒頭の一億倍ものスピードに繋がるのです。
センシティブでヤングなやつ。それが量子コンピューター
先ほどちらっと出てきた量子コンピューターをどれぐらい冷やすのか?という点ですが、結論から書くと、-273度らしいです。いわゆる絶対零度ってやつですね。物理的にそれ以下の温度にはならないそうです。そこまで冷やさないと量子くんは全然働く気にならないんです。
また、ちょっとした温度や磁力の変化に敏感で、振動があるとうまく動作しないそうです。天才肌ってやつですね。
量子コンピューターまとめ
いかがでしたか?量子コンピューター、、、。従来とはまったく違った超高速演算処理と超デリケートな体質という2面性を持った量子コンピューター、、、。きっとこれから、大企業で採用され、4、5年かかる処理を数秒でこなし、新しいサービスや薬品、素材などを生み出しいく事でしょう。
それでは、また。
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[…] この前量子コンピューターについて書いたっきり、、、なかなか次なる投稿ができませんでした(^_^;) 絶対零度で動く量子コンピューターっていうキャラが立ちすぎてたせいで次に扱うテーマが難しくなってたんです。。 今回は普通に沖縄のプログラミングスクール事情について書いていきたいと思います(^^) […]